だけど、そんな事も気にならない程に、プレーヤーから流れてくる音符に身を委ねていた。


目を瞑り、何も見えない視界の中、分かるのは音符と吹く風。


そして、いつの間にか無意識の内に音が口を吐いていく。



流れてくる音符に乗せて、私の口からも歌となって音符が溢れ出していく。


その時の私は人の視線も気にならなくなり、自分の世界に陥ってしまう。


その事を理解しているのにやめられず、こうやって音に身を任せてしまう。