「やべぇー!まじ、スゲー!」



拓弥が言うというより、叫ぶ。


さっきから、似たような事ばかり叫んでいるあの馬鹿。


いい加減、ウザいったらありゃしない。


そして、近所迷惑でもある。



「かなでー!何、作ってるの?」



武内がカウンターテーブルからキッチンをのぞき込む。


手元に集中していただろう岡本が顔を上げる。



「ピーマンの肉詰めですよー」


「っ!?」



ふーん…なるほど、ピーマンの肉詰めか。


それは、なかなかに良いチョイスだな。