「とりあえず病室から左にまっすぐ来て、

 ナースセンターの前と通ったら、

 すぐに右に曲がると、正面玄関。

 つうか、ロビーな。」

私は今、涼太と健弥に

病院案内してもらっているとこ。

恭平と光輝クンと陽斗クンは、

それぞれ検査に行っている。

「小学校の時はほとんどいたのに…。

 何にも覚えてないわ。

 こんなに広かったかしら。」

私は、なぜかテンションが上がっていて、

周りを見渡しながら歩いていた。

すると、案の定…

「あっ!

 あっちは売店だ!!

 …わっ…ッ!!」

誰かとぶつかった。

私はその衝撃で倒れてしまった。