「目、覚めたか?だからいったろ。無理すんなって。」

「勇太ー。」

私は、そう言われても無理だと思う。

人に頼って生きていくなんて、私の中にはない。

…あっ。

勇太を頼るのは別で、

必要以上に人の手を借りたくないってこと。

このことは、勇太だけじゃなくて

みんなに言っといたほうがいいのかもしれない。

「っていうより、みんなに聞いてほしいんだけど。

 私、人に頼るってこと、知らないからね。

 どんなに優しくされても、

 助けてくれようとしても

 無駄だから。」