「ねぇ倉沢先輩とは一ヶ月いった!?」



あたしは梓に聞いた。


梓はスケジュール帳を開いて、いち、に、さん、って数え出した。



「残念、あと2日で一ヶ月記念日でしたー」


「ちぇーっ...」


「もう少しだけ、我慢が必要だったかもね」



梓は笑いながらあたしに言った。


我慢...。


したくない...んだけど。