彼を見かけたのは、雑貨屋にマスコットを届けにいった日、
二重まぶたに
まあるい瞳が愛らしく、かたちがいい鼻と口髭がかっこよくて…
あんまり異性に興味ない私でも見とれてしまった。

情けないくらいに鼓動が速くなっていく。
顔が真っ赤になり、ふわふわした気持ち。
これが恋なのかな…って不思議な感覚。

惹かれていく自分が恥ずかしかった。
たまに逢う異性はもう一人居たのだが、惹かれた彼以上に意識はしないで
普通に会話出来た。
今日の会話は、
「こんにちは」
『やあ…今日もすごく明るい笑顔に癒されるよ』
「笑顔なほうが仕事もハカド捗ります。」
そんな風に声かけられても、
わたしは下手な受け答えを繰り返すだけだ。
彼になら言えるかな、可愛く
ありがとうって。

確実に私は
惹かれた彼に
告白するだろう…
簡単には行かないけど、玉砕しても満たされるくらいに心を鷲掴みにされた。