4時間目に、コノハはやっと来た。
「今日、遅かったね」
「ちょっと成績のことで怒られてたから」
ヘヘッと笑った顔には、どこかつらそうな雰囲気が漂っていた。

このとき あたしが気付いてあげてたら
コノハはいなくならなかったかもしれないのに...。

なのにこのときのあたしは 気づかないふりをしていた。
そしていつもどおり授業を受けた。