『………!?』
先生の表情がはっきりみえた。
何でいるの!?みたいな顔してる。

あ…。
もう私達の関係、おわっちゃうね…。

なのに…
なんでかな?
変に冷静。

でも…でもね。
すごく
この場から立ち去りたいの。

じわじわでてくるいろんな気持ち。

―ポロッ

頬をつたる大粒の涙。

もう…我慢できない…。

―ガラッ

茉莉は数学室から
走って逃げた。

『滝沢!!!』
先生が叫ぶ。

でも
もう見たくなかった。
見られたくもなかった。

先生………さよなら。