「はーいっ」


「すぐ出発だから気引き締めなさいよ。私の前ではいいけど…」


「一歩そとにでたら、誰よりも男らしくカッコよくすること!」



今まで何百回と聞いてきた言葉を、社長の言葉を遮って続ける。



「わかってるならいいのよ。」


「これでも一応プロなんで」


本当はあたしだって可愛いもの大好きだし、るいにも憧れてる。

でもこれがあたしの選んだ道だもん。
やるからにはしっかりやんなきゃ‼



「じゃあ行きましょうか、ユウ。」



この言葉を合図に、あたしは男へと切り替わる。



「おう。行きますか。」