「聖愛!どうしたの?大丈夫?」




学校に着いて車から降りた時、偶然満那と会った。





「昨日大会で怪我しちゃって。」





満那に手助けしてもらいながら、教室に向かって歩き始めた。







「あ。ゆったん!おはよう♪」




その時偶然会ったゆったんに、あたしはいつも通り声をかけた。

昨日メールがこなかったことを、責めてやろうか。そんなことを呑気に考えてた。





でも、そんな考えは一瞬で消えた。






「…おう!はよ。」





ゆったんはあたしを見て一瞬驚いた顔をして、心配するような顔をしたけど、それだけ言って足早に去ってしまった。