「あしたテストかあ。やべーな、俺徹夜だわ。」
「えー、だめだよ!前日は早く寝ないと明日頭働かないよ?」
「せったんは勉強できるからでしょ?」
「ゆったんだって頑張ったんだから大丈夫だよ!」
今日は前日だから放課後も一緒に勉強して、空が暗くなり始めた頃に、帰ることにした。
「とりあえず赤点とらなきゃいいかな?そしたら部活残れるし。」
ゆったんは相変わらずのネガティブだ。
「大丈夫!全部60点くらいいけちゃうんじゃない?」
「まあ俺なら、いけるかもな!」
あたしが笑うと、ゆったんも笑った。
「ゆったんは家近くていいなあ。」
「まあね♪気を付けて帰れよ!…てか、送ろうか?」
ゆったんはそう言ってくれたけど、断った。
「大丈夫!ゆったんは早く帰って勉強しなさい♪」
ゆったんは笑って頷いた。
そしてあたしたちは、手を振ってそれぞれ家路についた。