同じ曲を聴きながら、二人で勉強をして、飽きたらお喋りして…。 二人だけの空間が、すごく心地好く感じていた。 「せったん、これわかんねえんだけどわかる?」 「んと、これはね…。」 「おぉ!なるほど!めっちゃわかった!せったんすげぇな。ほんとわかりやすいわ。」 教えてあげるたびに、ゆったんは嬉しそうにして、あたしを褒めてくれた。 あたしもいつからか、ゆったんの“わかった!” の顔を、嬉しく感じるようになってた。