土「でもお前羅刹を見たからな?」
?「うっ!!」
少女はもう涙目だ。
?「だったら何なんですか?」
土「お前を返す訳にはいかねぇ。」
?「だったら?」
土「お前はここに女中として働いてもらう。」
?「えー。まあいっか。どうせ行くとこないですし…。」
土「ったく。で名前は?」
?「は?」
近「あ、いや。これから一緒に過ごすのだから名前くらいは聞いておかないと」
?「霧ヶ隠夜空。」
平「へ?夜空!?夜空って霧ヶ隠村の!?」
夜「なんで知って…てもしかして「夜空ーー!!」」
俺は勢いよく少女曰く夜空に抱きついた。
夜「グフッ!」
左「平助・・・羨ましいやつめ。」
新「人違いなんかじゃねえのか?」
土「とにかく明日から自分の思いつく限りの仕事はしろよ。」
夜「了解です。」
土「んじゃ俺は・・・」
近「ちょっとまてトシ。相手だけに自己紹介させるのはどうかと思うんだがな。」
総「だから女にモテないんですよ。」
土「うるせえよ!」
近「まあまあ。あ、そうだ。夜空君。もう一度ちゃんと自己紹介をしてもらってもいいかな?」
夜「いいですよ。」
近「じゃあまずこっちから。改めて俺は新選組局長である近藤勇だ。」
土「俺はその副長。土方歳三。」
敬「総長の山南敬助です。」
総「新選組一番組組長。沖田総司。よろしくね。」
新「新選組二番組組長。永倉新八!」
一「新選組三番組組長。斎藤一。」
源「新選組六番組組長。井上源三郎。よろしく頼むよ。」
平「新選組八番組組長。藤堂平助。また会えたな!夜空!」
左「新選組十番組組長。原田佐之助。」
近「まあ皆楽しい人達だからよろしく頼むよ。」
夜「はい!えっと・・・じゃあ次は私の番ですかね。えーっと。信濃にある霧ヶ隠村からきました霧ヶ隠夜空です。先祖返りで妖は雪女です。だから剣術から忍術。さらには空手などもできるし自信もあるのでこれからよろしくお願いします。」
総「へえ。剣術に自信あるんだったら僕と勝負してよ。」
夜「え?ああ、はい。」
平「マジかよ夜空。総司すっげえつよいんだぜ?」
夜「大丈夫。心配しないで。」
総「ならせっかくだしここでやろうか?」
夜「はい。」
総「審判一君お願い。」
一「承知した。ただし室内だからな。やるなら木刀でやれ。」
総「はーい。」
そうして始まった総司対夜空の戦いに俺たちは戦慄することになる。