そして広間についた時総司と一君以外はいた。また池田屋みたいな知らせかと思いきや雰囲気で感じ取れるようにそんなに重々しい空気ではなかったため安堵のため息を漏らす。
土「やっと来たかお前ら。」
土方さんが鋭いいつもの眼光をこちらに向けて待ちくたびれたような雰囲気でいう。俺はいつもたいがい座っている場所に膝を落とすと抱きかかえていた夜空を横の壁にもたれかかるように座らす。こんなに色々と動いているのに話しているのにそれでも夜空の瞼はピクリともしなかった。(死んでないよーby作者)それに気がついた源さんが俺に声をかける。
源「おや、霧ヶ隠君も連れてきたのかい?」
平「ああ。いつ狙われるかもわかんないし何かあったら困ると思ってさ。」
本当は離れるのが怖かっただけだけどな。何か理由がねえとすぐに土方さんが問い詰めてくるし。それに多分薄々気づいてんだかわからないけど土方さんは黙っている。もともとからいた新ぱっつあんや一緒に来た左之さんはやっぱり夜空のことを心配している。
新「夜空ちゃんまだ目を覚まさねえのか・・・。」
左「命に別状はねえのにな。」
それはありがたいことであり夜空への期待でもある。・・・まあこんなきもちばっかりだと空気も悪くなっちまう。なんとかしねえとな。そういやさっきからきになってた一君や総司達はどうしたんだろう?
平「総司と一君は?」
土「斎藤は巡察で今帰って来たからもうすぐ来んだろ。総司は華楠を探しに行った。」
左「いなくなったのか?」
土「あいつに限ってそれはねえだろ。どっかで迷子になったりとかしてんじゃねえのか?」
土方さんがあいつはそんなやつだと少し苦味のあるため息をまた・・・つく。その瞬間部屋の麩があいた。