(平助sideに戻ります)
俺達は門の前に立っていた。その前には一人の背の低い少女。
総「で?どうしたの?」
総司が柔らかく聞く。
?「えっと…兄を探しているんですけど協力願えないかと。」

平「兄さん…かあ。」
夜空が呟く。俺はあえて気づかないふりをしあ。
平「んで、名前は?」
?「伊吹龍之介です。」
俺は耳を疑った。伊吹龍之介?龍之介って言ったらあいつしかいない。芹沢さんがいたときに屯所にいたヤツ。でもあいつは芹沢さん暗殺事件を見てしまった。出来れば逃がしてやりたかったけど運悪く総司に見つかってしまった。龍之介は多分死んだ。
総「そっかぁ龍之介君ね~。ひさしぶりにその名前を聞いたよ。」
?「え、知ってるんですか?」
総「とりあえず君斬られるかもしれないね。まずは土方さんのところに連れて行かないと…」
その時は遅かった多分龍之介の妹であろう少女は逃げ出していた。それを素早くあっけにとられていた俺と総司以外、つまり夜空が地面に手を着けた。
夜「えい…。」
その瞬間少女の走っていった道は氷の床になり少女の目の前で上りの曲線になっていて、少女はうん悪くすべってこっちに流れてくる。
?「わぁ~!!」
しかし
?「まだ二十歳にもならないのに斬られてたまるかっての!」
そう少女の手からは電撃がでていた。夜空は技を解く。(技を解かないと感電する。)
夜「あぶな…!」
?「そっちこそどういうつもりって…えぇ!?いつのまに!?」
総「ん?夜空ちゃんの氷で君に向かってすべって電撃の時は飛んだだけだよ?」
?「そんなぁ…。」
総「君みたいな子初めてだよ。ちょっと気に入っちゃった。」
そんな事を話ながら総司は少女を担いで歩いてくる。
総「じゃ、土方さんに言いにいこうか。」
平「お…おう。」
夜「私先に行ってます。」
そして…