病室で1人、わたしはただただ泣いていた…




1人泣き叫び、零斗の手を握りながら必死に訴えていた。




「零斗!!ねぇ、嫌だよ…いかないでよぉ――…」


「零斗!!ねぇ、聞いてるの?」


「零斗ぉ―――…」




必死の声も今の零斗には、勿論無意味だった。



でも、次の瞬間零斗は口を開いたんだ…




「…――ゆ……―い……?」




その声に顔をあげると、そこには精一杯微笑みかけている零斗の姿があった。



「零斗!!零斗!!あたしだよ?しっかりして!!」



そういうと零斗は満面の笑みを浮かべた。




そして…最後の力を振り絞ってこう言ったんだ。








『…―また――…ね……』