ふと考えた。
もとから認められない部活をつくるなら個人的に趣味としてやればいいことじゃないか?
先輩との上下関係が嫌いなら尚更だ。
思った事を龍に伝えようとした。
「思ったんだけど、趣味としてやればよくない?俺は龍と一緒に花火部やるよ!」
俯きながら龍がつぶやくように言う。
「それじゃ生きた証が残せないんだよ・・・」
「えっ?今なんて言ったの?」
「あっいやなんでもないっ!いやぁ〜だからさぁ学校の部活としてのほうが人集まるし!」
「たしかにそうだね!じゃぁまずは人集めだね!」
「うん!部活として認められるには5人必要だからまず色んな人あたってみよ!」
キーンコーンカーンコーン昼休みの終わりの鐘だ。
「また後でこの話しをしよ!」
「うん!」
そして二人で走って教室に戻った。
弁当を食べるのを忘れていることにも気付かず、おもいっきり走った。