「まぢありがと!」
両手で手を強く握ってきた。
「でさ、何部作んの?」
握りしめた手を離し龍は空を指差す。
「空がどうしたの?」
「空は空でも夜の空ね!」
そう言うと龍が部活内容の説明を始める。
「夜空の星をみたり、写真で撮ったりするのだよ!」
「要するに天体観測部ってこと?」
龍が人差し指を左右に振る。
「話しは最後まで聞くものだよワトソン君!俺らで星を作るんだよっ!!」
「星を作る!?」
宇宙にある星を自分で作るなんて百パーセント無理だ。
「そんな壮大なプロジェクトじゃないよ!」
「じゃどうやって星を作るの?」
目を真ん丸にして聞く。
「花火を空に打ち上げるのさ」花火を星に見立てて星を作るのだと言ったのだ。「花火部かぁ!なんかいいね!」
「だろっ!でも先生に花火部作るって言うと絶対に部活を認めてくれないから祥が言った通り天体観測部として先生たちに申請する」