…………―昨年4月




「はい。じゃあ、これから第一学年学級委員会を始めます。A組から、名前と……そうね、学級委員会に入った理由と……えっと…好きな教科をいっていってください。他にも、自慢とかしたいことあったら、どうぞ。」



学級委員会の顧問の先生の言葉で

一人ひとりの自己紹介が始まった。



自己紹介なんて、ろくに聞かずに

あの、入学式の日の彼女をさがす。



沢山ある委員会の中で

同じ委員会になる確率は低い。



それでも、委員会という


最後の小さな運命を信じたかった。




いや。もしかしたら

キミと運命で結ばれていることを


神様が教えてくれていたのかもしれない。