「大丈夫か?」


「う、うん。あ、ありがとう」


もしかして…助けてくれた?


どうしよう…。


すごく嬉しい…っ。


「おい」


「え?…あっ、ごめんね!今どくね⁉︎」


まだ上に乗ったままだったよー!


恥ずかしいっ///


「ん。…怪我がなくて良かった」


「…え?」


今なんて?


背中を見せて歩く蓮。


「ちょっ!蓮まっ!」


「奈瑠!大丈夫か⁉︎」


蓮を呼び止めようとしたら、総長に話しかけられた。


「あ…総長。私は大丈夫です」


舞が来てくれたおかげだ…。


でも本当に私は役立たず。


何も出来なくて、みんなに迷惑かけて。


結局、舞に助けてもらっちゃったし…。


「そうか。舞も、ありがとうな」


「いえ、響の忘れ物届けに来たら奈瑠が捕まってるし…さすがにビックリしましたよ…」


そう言う舞は、少し涙目になっている。


さっきの舞とは別人みたい。


でも…どっち性格も舞なんだ。


舞は舞。


一人しかいない私の親友だもんね!