「びっくりした?」

ニヒヒヒと笑う恋斗。

「びっくりしたよーもぅー」

ぷっくりと頬を膨らます。


「さっき、先生呼んできてくれてありがとな。」

そう言って、恋斗も腰かけてきた。

「う、うん。私が悪かったんだもん。ごめんね?頭、痛くない?」

「ん、大丈夫。元気だよ!」

にっこりと笑う恋斗に私もつられて笑った。

「もぉー心配したんだよー」

「お前が、心配してくれて嬉しかった」

「え?」

「なんでもねぇー」

「?」

小さい私は、意味が分からなかった。