恋斗の手が延びてきて、私に触れた。


「せ、先生呼んでくるからね!待ってて」


数分後、保健室の先生を呼んで戻ってきた頃にはすっかり元気だった。

軽い脳震盪だったらしい。

念のため、保健室に行くことにした。


かすり傷にばんそうこを貼ってもらっている、恋斗。

私は、暇で、窓辺に腰掛けた。


「わっ!」

「きゃっ!」