「恋斗?...恋斗?!恋斗?!」

揺すぶっても起きない。


「う、う、いやだよーやだよー恋斗ぉー」

「...。」

泣き止まない私に、動かない恋斗。


どうしよう。

どうしよう。

私がコツを教えて、
なんか言うから。

「ごめん、ごめん...」

砂にじわじわと染みていく雫。

「大丈夫、泣くな。」