き、気に入る?


その時、愛斗くんの顔がもうすぐ私の唇のところまで近づいてきて、ニコッとはにかんだ。


あまりにも素敵な笑顔だったからびっくりして


胸の辺りを突き返した。



わ、私には恋斗が!


「し、失礼します」


そういって2組へと引き返す。



「はぁはぁ」


「遅かったね、トイレ行ってたんじゃないの?」


「ちょっと迷ってね」
なんて苦笑いを浮かべる。