見送りにきてくれる人は誰もいなくて、寂しくて携帯を開くと、メールが30件。


やっぱり恋斗からはなにも着てないけど。


「見送りに行けなくてごめん!」
と莉海からのメール。


そっか、今日は平日か。


しかし寂しいな。



「美空、飛行機乗るわよ〜」


飛行機の時間も迫って携帯の電源を切ってバックにしまう。



「はぁ〜」

ため息は止まんない。




バイバイ、埼玉。
バイバイ、友達。
バイバイ、莉海。





―バイバイ、恋斗。