「よっ美空」 「れ、恋斗!」 びっくりしてうわずる声。 「ごゆっくり〜」とニヤニヤ笑うママ。 靴を乱暴に履いて外に出て恋斗に駆け寄る。 すると、何かを私めがけて投げてきた。 「あっ!」 「それ、せんべつ」 初めて恋斗からもらったプレゼントに満面の笑みを浮かべて手をゆっくり開いた。