「引っ越しは来週、悪いが頼むよ」



「ら、来週?!パパ、それはいくらなんでも早すぎるよ」



「すまんなぁ」




恋斗...恋斗...



その夜は涙が止まんなくて、大好きな海老ピラフでさえ喉を通らなかった。




『恋斗〜恋斗〜ママの海老ピラフできたよ』


『うめぇーなお前んちの海老ピラフ』


『私の大好物なんだー』

『俺、初めて食べたけど好物になったわ』


私と恋斗が一緒に食べた海老ピラフでさえ嫌いになりそう。