────ダムッダムッ ドリブルをしながら一直線にゴールを目指す。 ひとり、ふたり抜いて、彼は高くジャンプをした。 ────ガァン! 開始早々一分。 ダンクシュートを決め、楓高校が先制点を取った。 「……すごいっ…」 「挨拶代わりにしては、上出来ね」 感心するあたしの隣で、ニヤリと笑う理恵先輩。 「さぁ!もっと攻めていいのよー!!」 理恵先輩の言葉に、みんなが頷いた。