「ゆりなちゃん!!」


つい最近聞いた明るい声。


…………はぁ。


心の中でため息をつきながら、声のするほうをみ────



「やっぱかわええなぁ!!」



──る必要はなかったようだ。


だって、抱きしめられたから。


また……三回目!!



「きゃああぁぁー!!??」



女子の甲高い悲鳴。


あげたいのはこっちなのに。



「は、なれてよっ…」



苦しいし、恥ずかしい!!