不思議そうに目をぱちくりさせ、緑川くんは首を傾げた。 「だってあたしは、練習試合を申し込みにきたの!」 彼に向かってピースをすれば、 「……戦えるんやな…」 そこには、先程までの彼はいなかった。 目が違ったのだ。 さっきまでとは違い、大人のような顔つき…… ────違う。 バスケプレーヤーの顔だ。