「ちょっとゆりなちゃん!」 バンッと体育館の壁を叩く音と、理恵先輩の声がして、あたしの肩はビクンッとはねあがる。 な、なにごとっ!? 理恵先輩はあたしに近寄り、腕を掴むとそのまま体育館を後にした。 「……え、えっ?ちょっ……先輩?!」 ほんとになに!? そして学校も後にした。