「逆に質問です。なぜ黄瀬くんは光の代の彼らにそこまで勝ちたいと思うんですか?」
ゴクリと飲み込んだコーラが、なぜか甘く感じなかった。
まるであたしが聞かれている気分になった。
「あ?そんなの決まってんだろ。強いヤツと戦いてぇからだよ」
黄瀬くんらしかった。
彼は強さを求めている。
自分が強い故に、同等……もしくはそれ以上を求めてしまうんだ。
「でも今の黄瀬くんでは、彼らに勝つどころか、相手にすらなりません」
「ひどっ!!オマエ何気にひどいなっ!!」
「そうですか?」
天然……って、このことを言うのだろうか。