ペリペリ……と包装紙を破く。 あたしは静かにふたりの会話に耳を傾けた。 「……僕がみんなと違う、フツーの高校を選んだのには理由があるんです」 「どんな?」 「彼らを倒すためです」 迷いのない声。 それがいつかの自分と重なった。 「なんだよ。仲間倒して、自分が一番になりたいってか?」 ────失礼すぎる。 黄瀬くんはバカなの? 飛び出して黄瀬くんの頭を叩きたいという衝動を必死で抑えた。