もう言ってこないと思ったのに
「朔弥くん、あたしと付き合わない?」
「……は?」
話聞いてんのか、こいつ
「なんで俺がてめぇと付き合わなきゃなんねぇんだよ」
すると女は、勝手なことを言い出した
「だって、彼女いないんでしょ?ならいいじゃん」
呆れて言葉もでない
「あのねぇ、山本さん。こいつ、メチャクチャ可愛い彼女がいるんだよ。もう付き合って4年経つんだ」
俺の代わりに、凌が答えてくれた
女はびっくりしたような顔をする
「うそ。ホントに?なんでー!?イケメンって彼女いないんじゃないの!?女嫌いとかで!!」
なんで勝手に決めつけられなきゃなんないんだよ
マジムカつく
「分かったらもう俺の前に現れるな。」
「やだ。」
はぁぁああっ!?
「証拠見せてよ。彼女がいるっていう証拠」
「なんでお前なんかに見せなきゃなんねぇんだよ」
「いいじゃない。見せてくれたって。あ、ホントはいないんだー」
~~~~っ(怒)!!
「見せりゃいいんだろ!」
俺は携帯で花音の写メを見せた