「じゃ、またね」



秀くんはそう言って戻って行った




なんだったんだろう…?



まぁいいや



もう会うこともないだろうし




そう思っていたのに





次の日から、秀くんは私の前に現れるようになった





学食でお昼を食べていると



「花音ちゃん♪」

「秀くん」



秀くんが私の向かい側に座る



私をじっと見るなり



「花音ちゃんて、可愛いよね」

「えっ!?」



どうしたの、秀くん!?



「みんな騒いでるよ、可愛いって」

「いやいや、可愛くないしっ…」