俺が栞に話しかけると、栞は「はいッッお久しぶりですねー!!先月の亮の誕生日以来ですよね?!」と、目を輝かせて言った。



この女はというと・・・



目を見開いたまま、硬直しているようだ。



笑いそうになってしまうのを堪えて、俺はとぼけたふりをした。



「あ?見たことねー顔だけど、 栞の友達?」



すると栞が即座に答えてきた。



「あ、この子はあたしの 中学からの友達で奈緒ですッね?!奈緒??!」



奈緒という女は栞に話を振られ、動揺していた。



「え?!・・・は、はぃいいッ」



声が裏返ってる。


やべ・・・面白すぎる。



「くっく・・・へぇ~・・かわいーーーじゃん? よろしくね?」



可愛いとは思わなかったがとりあえずそう言ってみた。