今日はやけに女多いな・・・
派手ななりの女や制服姿の女子高生が甲高い声で俺に挨拶してくる。
こういうの最近本当にうざい。
亮に矢上の電話の内容を伝えると、俺に小声で言った。
「栞のダチ、ちょっとかわいーぞ」
その言葉に、ちらっと栞の方に目をやると、この場に似つかない感じの暗くておどおどした女がいた。
まぁ顔はそうそう悪くないが、カワイイ感じでもない。眉毛は太く濃いし、黒髪で服装もオシャレしてないような・・・
「・・・そうか?」
俺は亮に半笑いで答えた。
でもその地味な女が俺に対してどんな風に話すのか、少し興味がわいた。
「おー栞、久しぶりじゃね?」