俺を先頭に、単車50台ほどが後を続く。
口にバンダナを巻き、夜の国道をかっ飛ばす。
物凄く気分が良い。
爆音をたてながらジグザグ走行。
後ろの奴らはバットや鉄パイプでセダン系やらムカつく車やらをぶったたきながら。
他の奴らを先に行かせて、俺と亮は恒例行事をやることにした。
わざとアブねー感じの車に攻撃して、喧嘩を吹っ掛ける。
この、夜の追いかけっこが最高にスリルがあって楽しい。
俺のアドレナリンが暴れ出す。
一通り遊んで、俺らは集合場所へ向かった。
先に来ていた奴らは、俺らが来たことに気付くと、すぐに道を開け始めた。
「いやーー陸、今日もよかったなぁあ最高だったわ!」
亮が単車から降りるなり、満面の笑みを見せた。