その時、理香子が鋭い視線を俺の目の前に座っている奈緒に注いでいることに気付いた。
奈緒も下を向いたままで顔を上げようとはしない。
・・・こいつらなんかあったのか?
いや、理香子がこの女を敵視する理由なんてねーはず。
しかし明らかに奈緒を睨んでいるし、こいつも怯えているようだった。
「だぁって・・・なんか不思議なメンツだったからぁ~・・あ、そういえばうちらこれからみんなで花火やろーって言ってたんですけど。良かったら皆さんもやりません??」
ファミレスの駐車場に理香子のダチらしき奴らが5.6人たむろってた。
ガラの悪そうな連中。
理香子のダチは乱華の集会とかに来てんのかもしんねーけど俺とはあまり面識がない。
亮と栞は、理香子の誘いにかなりノリ気だった。