ファミレスの駐車場に単車を停め、店内に入ると亮と栞が呑気に手を振ってきた。
奈緒は栞の元へ早足で近付き、2人でなにやらコソコソと話し始めた。
「おいっ奈緒ちゃん良い子だろー??」
亮まで小声でしゃべってくる。
なんだこれ、めんどくせ。
「ぁあ!?」
俺は亮を睨みつけた。
すると一瞬女共の方をちらみした亮が、
「陸ぅ、奈緒ちゃんになんかやましいことしてたんだべ?」
と、意味わかんねーことをほざいてきやがった。
「はぁ?バーカ誰がこんなガキに」
やましいことする気にもなれんわ。
奈緒を見ると唖然とした顔で俺を見つめている。
あまりにもその表情が面白かったのでまた笑ってしまった。