あいつらの考えはお見通しだ。


「っはーーーーこういうの、めんどくせぇ」



大きなため息を一つつくと、奈緒がビクッとおびえていた。


俺が恐いのか？


そうだな。俺は亮と違って女に優しくしたりしない。


変に気を持たせない。


後が面倒だからな。



いつまでもここにいてもらちが明かない。


俺はこいつをケツに乗せることにした。


まさか百合以外の女を乗せることになるとは。



奈緒はぎこちなく単車にまたがっていた。




「なぁ、あんた嫌じゃねーの？知らない男とくっついて乗るなんて。栞にあとで余計な事すんなって言っとけよ」