「俺も考えたことあるよ。でも結局、どうやっても同じ血を流すことはできねぇんだし。……だけど、俺は蒼太のことも優華のことも可愛くて仕方ねぇし、自分の子同様に育ててるつもりだよ。アイツらにとっちゃ、迷惑な話かもしれねぇけどな」



なんて言いながら笑ってるけれど……


あたしは……


やっぱり……


舜の温かさに……


舜の心の広さに……


嬉しさのあまり、涙が止まらなくなってしまった。



「迷惑なわけ、……ない。蒼太も優華もちゃんとわかってる。舜に可愛がられてることも、大切にされてるってことも。……あの二人の中じゃ、舜はきっと、優太と同じ位置にいる。……あたしの中でも、舜と優太は同じ位置にいるよ」


「それで十分。先のことなんて、わかんねぇんだからさ。今が幸せなら、それでよくねぇ?」



なんて言うから、やっぱり心がポカポカと温かくなった。