圭介が生まれて半年を過ぎた頃から、ずっと疑問に思い始めてたことを……


舜に話そうって……



「優太は、蒼太と優華にとって血の繋がった父親だから、ずっと忘れないでいてほしいし、ずっと大好きでいてほしいって、そう思ってる。……でも、こうやって、子供達にことあるごとに優太の話をして、お墓参りに行って、……そんな生活を続けてていいのかなって思い始めたの」


「何で?父親なんだから当然だろ?」



舜のその言葉に心があったかくなる。


でも……



「今は、……現実では、舜が父親だもん」


「二人いたっていいじゃん」


「違う。そういうことを言いたいんじゃなくて」



この言葉を言ったら、舜は傷付かないかな……


傷つけたくない……



「何をそんなに悩んでんだよ。全部言ってしまえって」


「舜を、……傷つけちゃうかもしれない」



舜のことが凄く大切だから、傷つけたくない。