「じゃあ、旅行がてら行くか?」



えっ?



「いいの?」


「もちろん」



とやさしく微笑みながら言う舜に



「舜、……ありがとう」



そう言って、そのままぎゅっと抱きついた。



「ちょっ、絢華っ!」



でも、勢い良くいきすぎて、あたしが舜を押し倒したみたいになってしまった。



「ご、ごめんっ!」



慌てて舜の上から退こうとすると……


舜があたしの腰に腕を回して引き寄せた。



「絢華って、大胆」


「ち、違うっ!」



顔がかぁぁって熱くなる。


てか……



「舜、離して?」



あたしが舜の上に乗ってるとか、恥ずかしすぎる。



「ヤダね」



そう言った舜は、右手をあたしの後頭部に添え、そのまま引き寄せて……



「……んっ……」



キスをしてきた。