「じゃあさ、皆で悠梨ん家の近くで遊ぼうよ!!」


那月が私の心情を察したのかこう提案してくれた。


「悠梨の家の付近になにかある?」


「…うーん…確か遊園地が自動車で10分くらいのとこにあって小さいときによく連れてってもらった記憶があるよ。」


そして体弱いのにはしゃぎすぎてよく体調崩してたな。
懐かしい…


「「「ええっ!?」」」


今度は3人同時に驚いた声を出す。


「もう、それで決定じゃん!!」


「でも…こっから1時間半ぐらいかかるけど…いいの?」


「大丈夫だよ。」


那月が冬也くんたちを見ると、2人とも“いいよ”と頷いてくれた。


「じゃあ決定!!
日程は後日メールで決めよっ!!」


「…うん。」



…私はこの日初めて友達と遊ぶ約束をした。