「…好きだ。」 私の耳元で掠れた声で囁く先生。 「…悠梨が好きだ。」 さっき流した涙とは違う涙が溢れた。 「…私も好き。」 力いっぱい先生を抱きしめ返した。 先生の温もりが夢ではないことを告げていた。 「…今は先生と生徒と言う立場だけど… いつか必ず…悠梨を迎えに行くから… それまで待ってて。」 「…はい。」 私たちは出会った場所でキスをした。