「待たせてごめん。
さ、乗って?」


私は一度乗ったことのある車に乗り込んだ。


「ぜんぜん待ってないから大丈夫。
それに冬也くんに会って少し話してたし。」


「…そっか。」


先生はそのまま無言になると車を走らせた。





車から見える外の景色はどこもクリスマスムード一色で。
イルミネーションは目を奪われてしまうような美しさだった。


…綺麗だな…
少しでもいいからイルミネーションを近くで見てみたい!

「先生。」


「ん?」


「イルミネーション見たいんだけど、だめかな…?」


時間は5時半。
ここから家まで約1時間だし、大丈夫だよね?


それに、イルミネーションの下で先生へのプレゼントを渡したい……