「ねぇ、あのカップル可愛くない?」


「本当だ。高校生くらいかな。」


…カップル…?
20代くらいのカップルが私たちを見てそんなことを言っていた。


わ、私たちのこと!?
そんなこと全く考えてなくて顔が一気に赤くなってしまった。


それは冬也くんも同じみたいで、私みたいに顔を真っ赤に染めていた。


「勘違いなのにね?」


私は慌ててそう言った。
だって冬也くんは大切な友達で…
私は先生が好きなのだから。


「そうだな。」


冬也くんも頬を染めながらそう答えてくれた。