私たちはあまり怖がることなくお化け屋敷を後にした。


「なんか俺らあんまり怖がってないから、お化け屋敷入った意味ないな。」


苦笑しながら言う冬也くん。
そのとおりだなって思って思わず私も笑った。


「でも夏の暑さが少しでも冷えたんじゃない?」


「まぁ、少しはね。」


「じゃあ結果オーライということで!」


「だな。
どうせあいつらも怖がってないだろうし。」


そんなことを話していると那月からメールが入った。


『悠梨!

あいつの弱点発見( ̄∇ ̄)

怖いの苦手みたいでめっちゃ絶叫してたの見ておもしろかったからもう一度お化け屋敷入ってくる!』


……陽くんドンマイ………


「冬也くん。」


「ん?」


「陽くん怖いの苦手だったみたいだよ。」


「え、まじ!?」


冬也くんがびっくりしてるってことは冬也くんも知らなかったんだ…