「でも、那月は見るからにそういうの強そうだから。」


…うーん…
それも確かに。
でも私弱そうかな?


「私って弱そうかな?」


「……。」


冬也くんの無言に、私は何が言いたいのか察した。


「私ね、体弱いし過去にいろいろあったけど、辛い時はこの遊園地に来てよく遊んでた。
…だから得意になったんじゃないかな。」


「そっか…
じゃあもしも困ったことあったら川内に聞くことにするよ。」


「うん!!」


「だけど、川内がなんか困ったらいつでも俺を頼れよ?」


冬也くん優しいな。
私は冬也くんの優しさに、友達っていいなって思った──